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今日の工作2011/06/21
伸ばしランナーを作って不要な穴を埋める。
模型製作で、誤って穴をあけてしまった。キットに不要な穴があいている、取り付け穴をふさぎたいという時に用いる技法です。
工作例 カニ22をパンタ無し時代の設定にする。
これまでの各車の車軸発電機で発電して電灯等の電機を賄っていた客車でしたが、これまでの常識を破って登場した20系固定編成客車特急「あさかぜ」(のちにブルートレインと呼ばれる)は編成端に1両ディーゼル発電機を搭載した電源車をつなぎ編成全体へ安定した電気を供給できるようになり、登場した昭和31年当時冷暖房完備等の豪華さから「走るホテル」と称されました。
20系ブルートレインの編成の各客車へ給電するサービス用の電源車。普通のカニ21等は車内に大型ディーゼル発電機を搭載して発電しています。
ところが、昭和35年の特急「はやぶさ」増備車から直流電化区間では架線より集電し列車のサービス電源を確保出来るようになったカニ22が登場しました。
当時電機機関車のパンタグラフとカニ22のパンタグラフの4基のパンタグラフが上がった迫力ある姿がファンを魅力しました。
ただ非電化区間を走るための従来のディーゼル発電機と電動発電機やパンタグラフ等を搭載したため車重が重くなり、「はやぶさ」に使用し鹿児島まで走るには線路状態の悪い九州南部で速度制限があり使いづらく、「あさかぜ」に使用するにはスペースの小さくなった荷物室が新聞配達便の容量に足らず、「さくら」に回されるといった、たらいまわし状態になり、実際もメンテナンスの面倒さ等で後にパンタグラフや電動発電機を下ろされ、普通の電源車と同じような使われ方になっていきました。
20系としての活躍が終わった後、向日町に転属し大阪発着の「あかつき」や「彗星」といった新型24系ブルートレインに合わせた改造を施されカニ25と改番され24系に編入されて、予備の電源車として最後の務めを果たしました。
カトーより発売されているカニ22をパンタをはずして取り付け穴を埋めパンタ無し時代にしてみましょう。
プラモデルの余ったランナーをライターで熱します。この時ランナーをくるくる回して全体に熱が回るようにします。もちろん普通の丸いプラ棒を利用していただいても構いません。
熱が回るとふにゃっとしてきます。すると火を止め
ランナーの両方を持ってゆっくりと引きのばしていきます。
引き延ばすスピードの違いで、細くしたり太くしたり出来ます。
これを「伸ばしランナー」「ランナー引き延ばし線」などと言ったりします。 これを必要な部分を切り取ってアンテナししたり、貼り付けてモールドにしたり、これからする穴埋めに使ったり、戦車モデル等では溶接後の再現に利用したりと利用価値は色々。
この時使うプラ棒を角棒を利用すると角の伸ばしランナー、半丸のプラ棒を伸ばせば半丸の形のまま細くなり、ビードやリブの表現にも使えるようになります。
熱の加え具合や伸ばすタイミング等コツがあります。ただみたいなプラモデルの余ったランナーで出来るものですから、何度でもチャレンジしてコツをつかんでください。
次に穴埋めにかかります。
ふさぎたい穴のサイズに合わせて伸ばしランナーをニッパー等で切ります。
ランナーに瞬間接着剤を塗り、埋めたい穴に差し込みます。
刺さった状態。
接着剤が固まった後、ニッパーで大まかに不要部分を切り取ります。
タミヤのモデラーズナイフできれいに削り取るようにして仕上げます。場合によっては紙やすりで仕上げます。
カニ22はパンタを下ろした後も、屋上母線は撤去されていなかったので、削り取らないように注意。
穴埋めが仕上がった状態。
その後塗装しました。 もう穴の跡が分からなくなりました。
塗装の終わったパーツを、本体に取り付けました。
仕上がり。
元のパンタ付きと並べてみました。
今回一緒に6台ほど店頭にて製作しました。さくら・はやぶさ・みずほのテールマーク付きで¥4980です。 別売りのあかつきや彗星のマークを付けてカニ25として利用してみてもいいかもしれません。 中古のクリアーケース付き。