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先日トミーテックから鉄道コレクションで和歌山電鉄の「たま電車」「いちご電車」が発売になりました。
こうなるとほしくなるのが同社の他の車両。そう、おもちゃ電車ですね。ついでにノーマルカラーも...
そこでメーカーからの発売より早く手にしたいという思いから改造にチャレンジしてみたいと思います。
 (実は以前事業社特別品で南海電鉄より原型車が発売された時、3台買って色だけ「いちご」「おもちゃ」「たま」の3車を塗り替えて遊んでいたりします。ああ、そのまま置いておけばよかった。涙。)

まず改造の前に大事なのが資料集めと、可能ならば実車の取材です。

実車に出合う事が出来たらあらゆる角度で、細かい細部まで写真を撮りまくって製作資料にしましょう。

運よく「おもちゃ電車」は和歌山電鉄が事業社特別製品としてバンダイのBトレインショーティーで発売していました。
しかも細かいシール類はそのキットの中に入っているシールがNゲージサイズでそのまま使えそうです。(一部のマークの都合で2個分必要でした)
また、「おもちゃ電車」は、一部の窓が埋め込まれているのですが、「たま電車」から利用しようと最初は思っていましたが、埋める窓位置が一部違うようなので原型車のままの「いちご電車」から窓埋めを施して利用することにしました。(うまく色が合えば屋根は塗らなくても...)

実車写真と照らし合わせて必要な改造個所をメモしましょう。

窓を埋めるのに昔からプラ板を切りだしてはめ込んで...。パテで埋めて...。といった改造がよく行われてきました。
ここでは私独自の簡単かつ速い方法を紹介いたします。


おもむろに埋める所の窓ガラスをよく切れるニッパーでカットします。(タミヤ薄刃ニッパー推奨)

カットした窓ガラスをボディにはめ込んだあと(要接着)、ある程度粘度のある瞬間接着剤(WAVE製X3Gなど)をパテ代わりに流し込んでいきます。そして瞬間硬化スプレーを吹いて固めてしまいます。


その後デザインナイフの刃を立ててカンナ削りでボディとツライチに仕上げます。この時きれいに削れず瞬間のつやが出る部分は、森が少なかったところなので、見つけ次第瞬間を流し込んでパテ盛り代わりにします。窓埋め部とボディの間などに隙間ができた時などは、粘度の緩い瞬間(WAVE製X3Sなど)を流します。その後サンドペーパー(400-600-1000という順番で)で仕上げていきます。

ここできれいに埋まったかわかりやすくするため薄くグレーのサーフェイサースプレーを吹きます。薄くグレーにすると影が見やすくなって、傷やヒケが分かりやすくなります。もし傷等があれば再度瞬間等で埋めては仕上げを繰り返します。(どうしてもなかなか消せない小さなキズならサーフェイサーの缶の中を出したものやビン入りのサーフェイサーを筆で塗って乾燥後サンドペーパーで仕上げる)

そして仕上がったと思ったら、全体をサーフェイサーをスプレーして均一な色に仕上げてしまいます。(今回は後の色のことも考え白色のサーフェイサーを使用しました)

サーフェイサー(ラッカーパテを薄めたもの)には色々な意味があります。
@パテなので下地の細かいキズを埋めて仕上げてくれる。
A仕上げ時のキズやヒケ等のミスを発見しやすくする。
B上に色を塗るとき下地の色が均一でなかったら、部分部分によって色の発色が異なってしまうため一度下地の色を均一に整える。
C上塗りの色が発色しやすい色(薄いグレーや白)にする。
D上塗りの色が食いつきやすいようにする。
E他にプライマー成分入りのサーフェイサーならプラだけでなく金属等のパーツへの塗料の食い付を良くする。
等の効果があります。 ご自分の模型製作時の環境に合わせてご利用ください。
もちろん吹き過ぎて、細かいモールド等が埋まってしまっては仕方がないのでやみくもに絶対しなければならないというものではございません。

では下地が仕上がったので今から本塗装に入りましょう。

  
今回はGSIクレオスのMr.カラーのキャラクターレッドを選びました。
まず大事なことは缶を上下によく振って、中に入っている鉄球を勢いよく振って中の色をかくはんします。缶の中が見えないものなのでとにかく100回くらいはよく振っておき事をお勧めいたします。 でないときれいな色が出ないこともありますよ。

  
では、吹きますが。この時スプレーの吹き始めと終わりは圧力が一定しないので、きれいに吹きつけられないので捨てるようにモデルに直接吹きかけないように一気に左から右へというように吹きつけていきます。
 スプレーの圧は強いのでゆっくりしていると色が吹きだまってしまい厚ぼったくなったり、垂れてしまったりするので、速く・一定のスピードで吹いていきます。
 そしてあらゆる角度、方向から吹いてはよく乾燥させ、という事を繰り返し色を乗せていきます。
 一回のスプレーで右の写真の様にうっすら色が乗るような感じでいいと思います。
 またスプレーは一方向にしか色が飛ばないので、影になるところや側面になるところには色が付きません。 そこでなるだけ影になるところから吹くようにすることをお勧めいたします。でないとあとでそこだけ吹こうとすると、回りに色が付き過ぎて垂れてしまい汚いモデルになってしまいます。 (サーフェイサーを吹くときも同様です。)


左は2回塗りくらいの状態 右の3回塗りくらいの状態できれいに発色していくようにします。


あらゆる方向から見て塗り漏らしがないかをチェックして、きれいに発色したら完了です。
窓のふちやドアのふち等に塗り漏らしのないようにしましょう。

その後マーキングシール(テトロンシール)のマークをシートからきれいに切り取って、貼り付けていきます。
この時カット時に常にデザインナイフの刃を替えながら、きれいな刃の状態で切っていくことをお勧めいたします。
各種シール類のきれいな貼り方はこちらへ
シールやインレタを貼った後は、表面保護と全体のつやを整える為、Mr.スーパークリアーの「半つや」をトップコートしましょう。


仕上がったボディを組み立てます。 室内の座席を実車をイメージしてウッドブラウンに塗装しておきました。

とりあえず窓埋め・塗装・シール貼りは一旦完成
シールの隠ぺい力のせいで緑の発色が良くないですがまあこれで良しとしましょう。

これで和歌山電鉄3カラーが勢ぞろいしました。
ノーマルカラーは今後の宿題。

右は以前やった南海の色替え品です。ドア配置等が大幅に変わっていますね。

ヘッドライトの加工
右は以前の南海の色替え品ですが、ヘッドライトに工夫をしています。
鉄コレやGMの板キットを作っていていつも気になるヘッドライト。 丸いところに銀色を塗ったところで光っているようには見えませんね。

そこでWAVE製のHアイズ(プラ製レンズ)や各社製ディティールパーツをはめ込んだりしていましたが、今回は100円ショップなんかの形態デコメグッズ等でも手に入るダイヤカットされたガラスのイミテーションを利用します。 他にも携帯デコメ用のレンズ状のシールなんかも安くて大量に手に入るので多用しています。 100円ショップってぐるぐる回っているとアイデア次第で模型に使えるいろんなグッズが揃っています。 100円ショップの商品は商品の流通が不安定なものが多いので何か見つけたら大量に買い込んでおくと便利。

今回は1.0mmのものを使用します。 テールに使える赤いもの等いろんな色がありますね。


取り付けたいところの中心にデザインナイフの先などでアタリを付けます。そこにピンバイスでもむように凹状に穴(へこみ)を付けてやります。


レンズの取り付けですが個の様に小さいパーツは、ピンセットでつまんでも、はじいてしまったりしてうまくつかめません。
そこで爪楊枝や竹串の先にゴム系接着剤を付けてやり、それでくっつけるようにしてパーツを拾ってやると簡単です。
もちろん先に取り付け場所にもゴム系接着剤を塗っておきましょう。 取り付けてはみでた接着剤は生乾きのうちに爪楊枝の先でつついてからめ取るようにして除去します。 ゴム系接着剤なら下地の塗装等を犯すことなく強力な接着力でパーツをがっちりくっつけてくれます。

完成

写真では分かりにくいですが、見る角度によってキラッと輝くヘッドライトが魅力です。 テールは今回四角いので、赤マジックで塗っただけにしています。 
並び写真の右は南海ベースのもの(ヘッドライトはただの銀塗り)


これ(おもちゃ電車)にかかわらずいろんな模型製作のヒントになるようなことがあったと思います。何か参考になれば幸いです。
また店頭に来ていただければいろんな模型の製作のお手伝いをさせていただきます。    (要アポ)
もちろん作っておられるものなぞをお持ちいただいた上で...。